「読んだら人生が変わる本」を紹介していくカテゴリです!
今回は、恋愛で悩む全ての人へ。
『運命の恋を叶えるスタンダール』を紹介します。
こんな人に読んでほしい
かんぜひ、以下に当てはまる人へお届けしたい!
- 恋愛がいつもうまくいかない
- 好きな相手の気持ちが分からない
- 気になる人がいるが一歩踏み出せない
- 馬鹿にされるのが怖くて積極的に変わる勇気が持てない
- 「どうせ私なんて」と恋愛する前に諦めてしまう
恋愛したいけど自信が持てない、怖い、面倒…そんな思いを抱いている人にぴったりの本です。
本の概要
タイトル:『運命の恋を叶えるスタンダール』
著者:水野敬也
出版:文響社
発売日:2017年8月
著者は水野敬也さん。『夢を叶えるゾウ』の執筆者として有名です。
軽快なテンポと感動的な余韻。矛盾するような要素が共存し、感情が強く深く揺さぶられる作品を書き上げる方です。
『夢を叶えるゾウ』が好きな方であれば、こちらのスタンダールも文句なく面白く読めると思います。
「運命の恋を叶える」とあるように、恋愛下手な主人公が「スタンダール」なる人物の特訓を受け、恋愛スキルを身につけながら成長していく物語。
恋を遠ざけてきた女性が、スタンダールの課題を通して少しずつ変わっていきます。
テーマ
「土俵に立つ勇気」を持つことこそが、恋の始まり。
本書では恋愛を成功させるため、外見を磨く課題も出題されます。
しかし、そのようなノウハウは枝葉末節。
まず、自分と向き合う決心。自分の「諦め」をほどく決心がつかなければ、人生は変わっていきません。
「どうせ傷つくだけだからやめておこう」――それこそが、恋を遠ざける最大の要因です。
主人公は、壁を超えていきます。最初の課題こそ、スタンダールの助け舟でなんとか乗り越えた主人公ですが、徐々に覚悟が決まっていき、自立していきます。その過程も必見です。
読んで人生変わるポイント3選
恋愛下手さんほど、後に大きな魅力が開花
本書の主人公は「聡子」という女性です。幼少期に身の回りで起きたある事件がきっかけで、深いトラウマを抱えています。他人とのコミュニケーションも極度に怖がるようになってしまいました。
そんな彼女の視点で物語は進むのですが、読者はすぐに気づくはずです。



あれ?この主人公、相当おもしろいぞ…?
内に籠るようになった彼女の拠り所は本。読書により、幅広い知識や教養が培われます。彼女の想像や着眼点に魅了される人も多いでしょう。
そう。「コミュニケーションが苦手」なことを除けば、聡子は十二分に魅力あふれる女性なのです。



でもこういうのって、地味な主人公が実は元が良くて、ちょっとメイクしたら大変身!みたいなチート技が多くないですか?



ご安心ください!聡子は普通の子です!
もちろん、外見を整える特訓はあり、外見も重要ではあるのですが、聡子の魅力は外見ではないのです。
聡子の魅力は、間違いなく本から得た知識。知識に基づく教養です。
断言します。世の中の恋愛下手さんも、ほぼこのパターンに当てはまります。
誰にも負けない長所や魅力が必ずあるのに、コミュニケーションの取り方に苦手意識があるために、魅力を相手が汲み取りにくくなっているのです!
表現を変えれば、コミュニケーションやふるまいへの苦手意識が薄まれば、恋愛がうまくいく可能性はぐんと高くなるということです。
恋愛下手さんの内側には、他人を魅了する輝きが溢れているのですから。
あとはその輝きを見つけて、外に伝えるだけ。
見つけ方や伝え方のヒントはもちろん、本書にゴロゴロ転がっていますよ!
失敗上等
聡子は、課題を進める中で何度も壁にぶつかり、落ち込みます。
物語中盤でメイクの特訓をすることになった聡子は、特訓開始早々やらかしてしまい、モチベーションを失ってしまいます。
そして、スタンダールに言うのです。
嫌な思いをしてまでメイクを勉強する意味はないんじゃないですか?
しょげかえる聡子にスタンダールは聞きます。
君に、その言葉を言う資格はあるのかね
えっ、と驚く聡子にスタンダールは続けます。
この本には『どんな女性もメイクを頑張れば美人になれる』と書いてある。そして、確かに君の言うように、その言葉は読者を喜ばせるための方便なのかもしれない。ただ、そう言い切れるのは、この本を書いた者たちと同じくらいメイクの努力をしたあとだけだろう。……では聞こう。この本を書いた者は、どれくらいの時間をメイクの練習に費やしただろうか?
聡子は数千時間、と予測します。
では、君ががメイクを練習した時間は?問われた聡子の答えは…7時間。
スタンダールは「どんだけぇぇぇ!」と喝を入れます(笑)。その程度の努力で、よく「メイクを練習しても意味がない」なんて言えたな!と。
そして、聡子の落ち込みを受け止めつつ励ますのです。
だいたいアンタ、私が恋愛のアドバイスしてるからって、一度も失敗せずにうまくいくなんて思ったら大間違いよ!人間は失敗して、恥をかいて、悔しい思いをして初めて成長する生き物なの!それが人生のベースメイクよ!
途中から思いっきりオネエ口調になるスタンダール師匠ですが、全て原文ママでございます(笑)。
聡子は数々の失敗を経験しますが、後から悟るのです。「成長のために全て必要な経験だった」と。
同じような失敗をしたー!と読みながら頷く読者の方が、沢山いらっしゃると思います。
その経験は聡子と同様、全て成長の糧となっていることに気づくでしょう。
失敗の重要性、克服のアドバイス、全て本書に載っています。
読みながら、段々と失敗への不安、恐怖が和らいでいる自分に気づくはずです。
参考になりすぎるノウハウの山
恋愛に使える具体的なノウハウも山盛りです。
例えば、好きな相手にメールをする時、ものすごく緊張した記憶はありませんか?
何度も修正したり、修正しすぎた結果わけが分からなくなって結局送れずじまいだったり…。
聡子も例外ではありません。意中の相手にメールを送る幸運に恵まれたものの、文面について延々と悩みます。スタンダールに指摘され「じゃあどうすればいいんですか?」とムッとする聡子。スタンダールは答えます。
簡単なことだ。今回名刺をもらった相手が鶫ではなく、図書館に来ているハゲた中年客だと考えてみればいい。
メールを送る相手を、好きな相手ではなく普通のお客様だと考える。
内容が激オモにならない、最適な方法です。私自身、この心構えで恋愛が良い方向に向かった経験が何度もあります。
このように、即実践できるテクニックも随所に散りばめられています。最初から最後まで、見どころしかない本です。
一歩踏み出せるかどうか
恋をする勇気の本質は、誰かに選ばれるためのものではありません。
自分をもう一度信じるためのもの。
自分にとっての、一生涯のパートナーは自分です。
「最愛のパートナー・自分」との自信に満ちた人生は、おそらく最も「幸せ」に近い人生と言えるでしょう。
しかし、何もせずに自信はつきません。
小さな成功や肯定の積み重ねが、いつしか大きな自信となり、自らを魅力的に輝かせます。
ただ、一番辛いのは、恐らく最初の一歩。
大きな価値ある一歩なのに、うまくいくことはほとんどありません。
だから、その価値に気づかず諦めてしまう。
本書には、恋愛成就のノウハウだけでなく、壁の乗り越え方のヒントがこれでもかというくらいに書かれています。読者の不安にそっと寄り添ってくれる、困った時はそっと取り出して読み返したくなる。そんな本です。
まとめ
さて、聡子の恋愛が成就したかについては本を読んでからのお楽しみ、ということになりますが、聡子は一生懸命教えを実践し、成長していきます。
現実的なことを言えば、ここまでとんとん拍子に成長していくケースは稀だと思います。私たちにはスタンダールが降臨することもありません。
それを踏まえたうえでも、本書を読み、自身の不安をあぶりだし、教えを実践していく価値は大いにあります。今の自分からは想像できないような、前向きで充実した人生を送れるチャンスが、この本の中にはたくさん眠っています。
そのチャンスを掘り起こして掴むのは、あなた自身。
スタンダール師匠はいなくても、師匠の言葉を胸に刻むことは可能。
今の生活にもう少し彩りがほしい、というかたは、ぜひ本書を手に取ってみてください。
泣いて笑って、最後はきっと、前向きに元気な一歩が踏み出せるはずです!


